こどもの日に飾る五月人形と兜。片付けるのが手間で、飾ったままにしている方もいるのではないでしょうか。でも出しっぱなしで本当に良いのでしょうか?
五月人形を飾るにあたって、
・五月人形や兜をいつまでにしまったらいいのか?
・五月人形と兜出しっぱなしはダメなのか?
意外と知らないこのような疑問を今回は解説していきます。
五月人形と兜、出しっぱなしはダメ?
五月人形と兜は出しっぱなしでも問題はありません。
理由としては、ひな人形と違い、しまい忘れたから「婚期が遅れる」というような事はないからです。近年はかわいらしいデザインの物も多く、飾ったままにしておくというお宅もたくさんあります。
ただ、五月人形は端午の節句と呼ばれる季節のお祝いでもあります。具体的に季節の飾り物と言えば、お正月やひな祭り、ハロウィン、クリスマスが挙げられますが、このような時期に五月人形を飾っていると季節外れで違和感を感じる方もいるでしょう。なので、季節感を重視される方は梅雨が来る前にしまうのがいいでしょう。湿度が高くなる時期は人形を痛める可能性があるのでその点は気をつけて下さい。
五月人形と兜はいつから飾って、いつしまうのか?
五月人形と兜は春分の日の3月20日〜4月中旬頃に飾り始めるのが一般的です。
理由としては、春分の日も【端午の節句】も季節の節目をお祝いする日だからです。季節の変わり目をお祝いするなので、ちょうど期間としては上記の日時がキリがいいですね。ずっと飾っているお宅も多いですが、こどもの日が過ぎたらしまうのが良いです。できれば、梅雨入り前までにしまいましょう。
理由としては、五月人形は湿気に弱く、雨の日にしまうと湿度の高い空気が入り込んでしまい、人形を痛める原因になるからです。せっかくの美しい五月人形がサビやカビで台無しになってしまわないために晴れの日にしまうようにしてくださいね。
五月人形と兜のしまい方
五月人形は「櫃」と言われる箱の中に入れて保管します。櫃とは6本の足が付いた箱です。基本的には購入時についてきたもので問題ありません。
出典 吉徳大光HP
理由としては、五月人形は湿気に弱く、細かな装飾品が多いのでそれらから守り大切に保管するためです。
具体的に五月人形をしまう手順を説明していきます。
五月人形をしまう際に注意すべきは?
五月人形をしまう際に注意すべきは、温度と湿度と直射日光の当たらない場所に保管するということです。
なぜなら、上記の通り五月人形は使っている部品も多く、とても繊細なものだからです。また、お子さんの代わりに厄を受けてくれるものなので、その人形が痛む事は好ましくないからです。
では、具体的にしまう際に気を付けるべき点について説明していきます。
風通しの良い場所
五月人形は風通しの良い場所にしまいましょう。
なぜなら五月人形にとって、湿気は大敵です。カビが生えてしまっては大切な五月人形が台無しになってしまいます。
櫃ではなく普通の箱にしまう場合は、下にすのこを敷くなど風通しが良くなる対策をとるようにしましょう。
寒暖差の少ない場所
五月人形は寒暖差が少ない場所にしまいましょう。
なぜなら、昼夜などに寒暖差が大きくなる場所は、結露が発生しやすくなり、その結露によって金属部分にサビが発生したり、カビの原因になる可能性があるからです。
直射日光が当たらない場所
五月人形は直射日光が当たらない場所にしまいましょう。
なぜなら、直射日光に当たると五月人形が変色、色あせをしてしまうからです。
上の3つの条件をすべて満たすのは、押入れの上段となります。櫃は大きく、端午の節句の時期にしか取り出されないため、屋外の物置などにしまいがちですが、屋外の物置は昼夜の寒暖差が大きくなるため、五月人形の保管には適さないです。
五月人形は、押入れの上段に保管しておくのがベストです。適当な場所がない場合はケース付きの物を購入するのが良いでしょう。
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