冬の食卓は、週一回鍋料理にする家庭が多いのではないでしょうか。そしていっぱい作り、次の日の夕食にも食べたりできるのが鍋の醍醐味ですよね。
鍋料理のおかげで、冬はあまり献立に悩まなくて良かったり、野菜とたくさんとれて助かってたりといいごとずくめ。さらに、3日目まで残ることがありますが、果たして3日目も食べて問題ないのでしょうか?
ですから今回は鍋の残りは何日持つ?常温で一日放置はNG?冷蔵・冷凍の保存方法についてご紹介します。
鍋の残りは何日くらい日持ちする?
鍋の残りの日持ちについては、保存方法にもよりますが、安全面から考えると正しく保存して次の日くらいを目安にしましょう。
理由としては、冬でもエアコンをつけていて室温が高くなっているので傷みやすいのと、鍋料理は加熱していますが意外と菌が繁殖しやすいからです。
具体的には
・鍋の素 開封後 →一度で使い切り(個包装なら賞味期限まで)
鍋の残りはできればその日に食べきりたいですが、次の日以降も味も見た目も問題なく、食べている人も結構いますね。
冷蔵庫に入れたら2日目でも大丈夫?
冷蔵庫で保存すれば、2日目でも安心という感じがしますが「絶対に安全」とまでは言い切れません。
見分け方や食べられない状態の特徴を具体的に次に挙げていきます。
<見た目>
変色、フワフワしたカビが生える
粘りが出る
<匂い>
臭い、アルコール臭
酸っぱい
鼻につく腐敗臭<味・食感・触感>
酸っぱい
このような異変が生じると、食べられない状態だと気づくのですが、知らないと分からないのが見た目や臭いなどの異変が生じにくいウェルシュ菌です。
鍋の残り、常温で一日放置はNG?
鍋の残りを常温で一日放置するのはなるべく控えましょう。
理由としては、冬は外気が低いので常温保存でも大丈夫だろうと思いやすいですが、鍋の残りを加熱して常温保存を繰り返すほど、ウェルシュ菌が増殖しやすい温度になってしまうからです。
ウェルシュ菌とは具体的に土や水の中、健康な人や動物の腸内など自然界に幅広く生息している細菌。特に牛・鶏・魚が保菌していることが多く、注意が必要です。
見た目や匂いでは分からないですが、それを食べると、腹痛や下痢の食中毒症状を引き起こしやすくなります。常温で一日放置してしまった場合は、季節に関係なく食べるのを控えた方が良いでしょう。
鍋の残りを日持ちさせる保存方法は?
鍋の残りを日持ちさせるには冷凍保存がおすすめです。3日目以降も鍋が残りそうな量の時は、冷蔵より冷凍保存しましょう。
なぜなら、細菌の多くは10℃以下で増殖スピードが遅くなり、マイナス15℃以下では増殖が止まるからです。
では、具体的な冷凍での保存方法についてご紹介します。
食中毒の原因になるウェルシュ菌は、20℃〜55℃くらいが1番増える温度です。よって、鍋が冷める時に増殖するので、鍋に氷水を張って素早く冷ましましょう。
1食分ずつ入れるのがおすすめです。また汁と具材は別に冷凍保存する方が風味や食感が落ちません。何度も解凍・加熱を繰り返すと味も落ちるので、小分けして真空パックやタッパーに入れましょう。
冷凍保存なら1ヶ月ほど日持ちします。ただし、冷凍する場合は食感が変わる具材を取り除いた方が美味しく食べられますよ。
豆腐 もやし じゃがいも たけのこ
鍋の残りは日持ちしないので冷凍保存が一番安全です。細菌は高温多湿下で活発になりますが、食べものについた菌を増やさないためには低温で保存することが重要ですよ。
まとめると
・2日目以降も食べる場合は冷凍保存がおすすめ
・ウェルシュ菌の食中毒に注意
・見た目や臭いがおかしい場合は食べるのはNG
煮込み料理は保存状態によってウェルシュ菌が増えやすいので、常温ではなく冷蔵保存しましょう。カレーや煮物、味噌汁なども注意して下さいね。
素早く冷凍保存しておけば長持ちするので、ぜひこの方法を活用して、美味しく無駄なく食べましょう。