5月5日は子どもの日で端午の節句ともいわれる日ですね。
男の子が誕生すると、鯉のぼりを飾るご家庭が多いと思います。
そのうちお子さんも喋れるようになってきて、鯉のぼりの色の順番の意味やその上に付いている吹き流しや矢車について興味を示してくるでしょう。
そこで今回は、鯉のぼりや吹き流しの色に順番はあるの?矢車にも意味があったのかを解説していきます。
鯉のぼりの色に順番はあるの?
鯉のぼりには上から黒、赤、青色と順番が決まっています。
理由としては、
・2番目に大きい赤色の緋鯉…お母さん
・3番目の小さい青色の子鯉…子ども
を意味しているからです。
現在この子どもの鯉のぼりは、青以外の色が使われている場合もありますが、一般的には青色が多いです。
元々は真鯉だけを飾っていたそうですが、明治時代に赤色の緋鯉を一緒に飾るようになり、さらに昭和になり、子鯉といわれる青色の鯉のぼりを家族として飾るようになりました。
この3つの鯉のぼりに加え、最近では子どもが誕生したら鯉のぼりを増やしていくという家庭も増えています。
3つ以外の色の順番について決まりはないので、その家庭に合わせて自由に飾りましょう。
鯉のぼりをいつ出すのかは、鯉のぼりいつからいつまで出す2023年度版で解説しています。
鯉のぼりの吹き流しの色に順番はあるの?
鯉のぼりの上にゆらゆらと揺れているカラフルな5色の飾りを吹き流しといいます。
この5色全ての要素が順番通りに揃うことで、魔除けや災いから身を守ってくれるという意味がありますよ。
理由としては、元々は古代中国の陰陽五行説からきています。
陰陽五行説というのは、陰陽思想と五行思想の2つが合わさってできたもので、全てのものは5つの要素に分けられるという考えに基づいています。
この5つの要素というのが、水、金、土、火、木から成り立つもので、物事を動かし、変化させ、循環しているという思想です。
水は黒、金は白、土は黄、火は赤、木は青となり、魔除けや厄除けになります。
陰陽五行説は現代でも多くのものに影響を与えていて、例えば、占い・漢方・祝儀袋の水引きなどがその名残として残っているそうですよ。
矢車にも意味があるの?
カラカラと音を立てて回っている鯉のぼりの一番上の飾り、矢車にも魔除けの意味があります。
この矢車は、矢が真ん中に向かって刺さっているような形をしています。
この矢には
・矢で打ち破る
という意味から、鯉のぼりの魔除けとして飾られるようになりました。
さらにこのカラカラという音は男の子がいますよという合図で、神様に男の子が誕生したことを知らせています。
遠くで見守ってくれている、神様への目印とも言えますね。
まとめ
こちらの記事のまとめになります。
・鯉のぼりの吹き流しには5色あって、魔除けや災いから身を守ってくれるという意味がある
・鯉のぼりの矢車には魔除けや幸せを射止める、矢で打ち破るという意味がある